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藤の舞
第3章 治療1・剃毛
「性交も控えた方がいいので、ご主人に話をしてみてはどうですか?
言いづらければ、診断書を出しますよ。」

「大丈夫だと思います。」

そうだろうね。
月に一度なら、迫られたら、その時に話せばいいだろう。
とすると、羞恥から迷ってるのか…

「では、どうしますか?
イメージとして、剃毛するかしないかで、治療期間の短縮が、半分に出来るか出来ないかぐらいの違いがありますが…」

「では、お、お願いします。」

声が上擦り、俯いて返事をしたようで、決意と断念に戸惑う患者を想像する。

カーテンで見えない部分は妄想で補う。
これから沢山恥ずかしい思いをさせるのだから無理はしない。

「では準備しますね。」

「は、はい。」


治療とは言え、隠す物がない、剥き出しのマンコ…おっと、患部を作り出し、生で見て触れられる。
婦人科医の特権だ。

「僕は、患者さんが不安にならないよう、手順を説明しながら治療していきます。

逆にそれがお気に召さないようであればおっしゃって下さいね。」

「はい。」

「では、まずはハサミで出来る部分をカットしますよ。」

恥骨に人差し指と中指を軽く当て、毛足を立たせて指の下でカットする。
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