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藤の舞
第12章 飢えと渇き
「結局は一人締めしたいだけなんでしょう?
申し訳ないけど、私、もう、一人じゃ、普通じゃ満足できない体になってしまったもの…」

「そんなことない。奥さんは人の気持ちがわかるはずだ。
体だって、あんなこと嫌だと思っているはずだ。」

「じゃあ試してみて、
結局そうやって、私とあそこ以外で自由にsexしたいだけとしか、あなたのこと見れないけど、
そんなに言うなら、あなただけで、私を満足させてみて…」

奥さんがボクににじり寄ってくる。

ボクからも近付き、その細い肩を抱いて、ベッドに倒した。

夢にまでみた奥さんを、自分の意志で組伏せている。
興奮して見つめると、

「キスはしないで、生でして、必ず奥に中だしして…」

商売慣れした女性のような言葉を浴びて、この気持ちがボクのエゴなのだと知った。

奥さんの髪を撫でて、ブラウスのボタンを開ける。

現れた白い肌に口づけする。奥さんの表情を見るのが怖くて、視線を下に向けていった。

「シワになるから、スカート脱いでいい?」

奥さんはボクの胸を押し上げ、するりと抜け出し、
ブラウスとスカートを脱いで壁にあるハンガーにかけ、
また同じ体勢に戻ってきた。
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