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藤の舞
第20章 結末
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「いってらっしゃい。」
「ああ、明日夕方迎えにいくから…」
土曜日の朝早く、主人は見送らなくていいといったが、私は車で出かける主人を玄関まで見送った。
今日結果がわかるけど、明日迎えの時に直接先生から聞くと言う。
私の病院でのことを知っていて、病院に迎えにくる。
それを引き受けてくれるだけで十分だった。
「おはようございます。」
また診察室に通される。
尿検査の結果で先生はわかっているだろうけど、
内診をしてから話される。
診察台となる椅子に腰掛ける。
感染症で最初に腰掛け、出来れば不妊についても相談したいと思っていたことを思い出す。
台が傾き、診察を終える。カーテンの向こうで先生は、どんな表情をしているのだろう。
面接ブースに先に腰掛けて待つと先生がファイルを持ってやってきた。
「おめでとうございます。
ご懐妊されてますよ。」
えっ…
ピンとこなくて聞き直してしまった。
「無事妊娠してましたよ。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ、こちらも、人工受精の成果が現れて嬉しいです。」
「いってらっしゃい。」
「ああ、明日夕方迎えにいくから…」
土曜日の朝早く、主人は見送らなくていいといったが、私は車で出かける主人を玄関まで見送った。
今日結果がわかるけど、明日迎えの時に直接先生から聞くと言う。
私の病院でのことを知っていて、病院に迎えにくる。
それを引き受けてくれるだけで十分だった。
「おはようございます。」
また診察室に通される。
尿検査の結果で先生はわかっているだろうけど、
内診をしてから話される。
診察台となる椅子に腰掛ける。
感染症で最初に腰掛け、出来れば不妊についても相談したいと思っていたことを思い出す。
台が傾き、診察を終える。カーテンの向こうで先生は、どんな表情をしているのだろう。
面接ブースに先に腰掛けて待つと先生がファイルを持ってやってきた。
「おめでとうございます。
ご懐妊されてますよ。」
えっ…
ピンとこなくて聞き直してしまった。
「無事妊娠してましたよ。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ、こちらも、人工受精の成果が現れて嬉しいです。」