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藤の舞
第20章 結末
高い所から臍周りに醤油を垂らし、脇にワサビの山を置く。

「足りなければ、こちらに小皿を用意しましたので…」

僕は客たちに案内する。

慣れた客たちが恥丘や鼠径部に甘エビや貝類を並べた。

ケータリング業者が、店の利用例として、盛り付けた料理の写真を撮りたいと言うので、
首から下ならと条件を付けて許可した。


「あまり置くとぬるくなってしまいますからね。」

声かけすれば、盃を片手に箸で摘まむ者、直接舌で掬う者、しゃぶりつく者と、
めいめいが楽しみながら、追加を盛り付けて、また楽しんだ。

あぁっ…あぁっ…

奴隷は客たちの口元を寄り目で確認しながら、溢さないように堪えていた。

「奥さんにも食べさせてあげましょうね。」

僕は大トロを自身の上に乗せて、奴隷の口元に運ぶ。

今日初めて接触したからか、口の中で溶けるような脂の乗ったトロが溶けてなくなっても、
僕の一本箸をしつこく舐めしゃぶっていた。

それをみた若い医師は、僕にことわりを入れてから、雲丹を盛って近づいてくる。

冷たい雲丹と温かい口内の刺激に、二人して声をあげ、そのまま激しく腰を振る。

「ヤバい、出る。」

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