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藤の舞
第20章 結末
昨日の半数に満たない客が訪れる。
今日しか来れない客もいた。

客が来ても、食事をしていたベッドサイドに腰掛けたまま、こちらの会話が聞こえていないような反応だった。

客は昨日の通り台座の周りに車座に座っていく。

「そろそろ始めましょうか。」

そう言うと、奴隷は自ら台座に昇り、

「よろしくお願いいたします。」

深々とお辞儀した。

台座のスイッチを入れて、台が回り始めると、

「私の淫らな体をご覧ください。」

と挨拶し、脚を肩幅に手を腿から離して開き、目線は伏せ気味に、ぼうっとして立った。


昨日のことで、自分が、どれだけ浅ましく欲深な女か、
そして、ここにくれば安全にその欲が満たされると、
改めて認識したのかもしれない。

宙を舞うような視線は、一点を見つめているようで、どこも見ていなかったが、
体はしっかりと客の視線を感じ、紅潮し勃起して、太ももまで蜜が垂れ始めた。

シンと静まりかえった室内。
客は無言で、ゆっくりと回る奴隷の姿を視姦し、
奴隷も、無言の責めに反応していく。

淫欲だけが充満する室内は、異様な雰囲気と熱気に包まれていた。


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