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藤の舞
第20章 結末
奴隷が自ら、感極まったのか、ツツゥウッと蜜が内ももを伝う。

すると、カクッと上体を折り膝に手を置いて、
ゆっくりと顔をあげた。


「私を籠女にしてください。
ずっと、籠に閉じ込めてください。」

ホロッと涙も伝わせて、自らねだった。

欲に囚われた籠女。

最前列の客たちも、黙って立ち上がり、歌い出す。

♪♪
か〜ごめ、籠女
か〜ご(籠)の、な〜か(中)の、と〜り〜(鳥)は〜

い〜つ〜(何時)い〜つ〜
出〜や〜る〜(出ることができる)

夜〜明〜け〜の、ば〜ん(晩)に〜

つ〜る(鶴)と、か〜め(亀)が、す〜べ〜ぇった〜(滑った)

後ろの、しょ〜めん(正面)
だ〜ぁれ

♪♪

台座の回転に合わせて、ゆっくりと歌われ、
節目で客が交代する。

奴隷の体は昨晩でリセットされたのか、新しい客を迎える度に、ビクビクと感電する。

昨日に引き続き、奴隷が達した数と客のそれをカウンターに入れる。

普段の通り、しかし次を急ぎながら、歌の終わりに突いた客は放つまで腰を振り、次の客と交代を終えると、ゆっくりと歌い始める。



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