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英里を調教 <大学生編>
第9章 夏の熱気にお酒に酔って 守ってあげるって誓ったのに
 口の端から精液が垂れる。
 私はそれを拭う力もないまま、夜空を見ている。
 すぐ横では、快感の余韻と恐怖に痙攣させた体を、英里ちゃんが風に晒している。
 割れ目の奥から、白く濁ったものが流れ出ている。
 友恵ちゃんは、大量の精液と涙に顔を濡らしている。



 真紀が助けてくれた。
 真紀と『裏』のメンバーが、体をキレイに拭いてくれ、服を着させてくれた。
 『表』のメンバーには黙っていてくれた。

 その後数日間、私達の近所でレイプ事件が多発した。

 真紀達は危険を顧みず男を捜し、数日後、メンバーの一人をレイプしようと近付いてきた彼らを見つけ、警察を呼んだ。

 彼らはレイプの常習犯だった。
 
 彼らの逮捕により、また平和な街に戻った。

 逮捕までの数日間、事情はよく分からないまま、それでも何となく察した『栄養筋肉学サークル』の四人は、他のメンバーに頼まれるまま、私達の近くにさりげなくいてくれた。
 ずっと怯えていた友恵ちゃんも落ち着きを取り戻し、他のメンバーの労わりや筋肉君達のおどけた態度に、笑顔を見せてくれるようになった。
 筋肉君達、かっこよかったぞ。
 

 私は何度も英里ちゃんと友恵ちゃんに謝った。

 私があそこに誘わなければ。
 今思えば、酔った英里ちゃんを連れている私達を、あの男達はずっと見ていた。
 あの目は獲物を狙う目だった。
 酔っていてそれを見逃した私のせいだ。

 二人とも私のせいじゃない、と言って許してくれて、私はその言葉にたくさんの涙を流し、逆に二人に心配されてしまった。

 英里ちゃんは、守ってあげられなかった私を変わらずに慕ってくれた。
 私はまた涙が出そうになって、英里ちゃんをぎゅっと抱きしめた。


 優しい後輩。頼れる仲間達。

 みんな、ありがとう。
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