パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 やってきました大学祭！　メイド姿でお仕事します

　十一月。すっかり深まった秋に、冬の気配が混じりはじめた頃。

　この時期のイベントと言えば、大学祭！

　そんなわけで私達『料理研究会』も、大学祭の準備に追われている。
　もちろんお料理を提供しようとは思うのだけど、問題は、何を作るかってこと。

　前にも言ったかもだけど、『料理研究会』は、特にジャンルにはこだわらず、何でも作ってみる。
　自分が食べたいもの、授業で習ったことのおさらい、各メンバーの得意料理。
　そうやって普段は、いろいろ作っては食べ、お料理会やお料理教室を開いたりして、けっこう頑張って活動しているのだけど。

　こういう時って困っちゃうのよね。

　例えば、インド人留学生を迎えて設立した、インドカレーのサークル。
　専門的にカレーを作っているから、大学祭でもメニューに困らないし、このサークルでしか作れないおいしいものがある。

　そんな専門がない私達は、毎年毎年頭を悩ませて、アイディアで乗り切ってきたのだけど。

　悩みに悩んで、真紀が出した結論が『メイド喫茶』
　
　今さらって気もするけど、可愛い子揃いで料理も得意な『料理研究会』にとって、もしかしたらピッタリなアイディアだったのかも。

　そう思うのは、この『お料理研究和菓子メイドカフェ』が、予想以上の大盛況になったから。
　今回は『和菓子サークル』と共同で実施。
　私達がメイド喫茶の定番、オムライスをはじめとした料理を作り、『和菓子サークル』が、おいしいお茶や、デザートにわらび餅やお汁粉を用意してくれた。
　お食事をしたいご主人様、お嬢様には、お腹いっぱい食べてもらえるし、ちょっと休憩のご主人様、お嬢様にもご利用頂ける。
　私達は楽しみながらも、裏ではヒーヒー言いながらご奉仕いたしました。