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主人公らしくない主人公に恋をして。
第1章 「常識なんて、クソくらえぇぇ!!!」
「……………………え?」
えーと。
やばい、この状況何…。
「桜…。」
「…へ、」
いつのまにか、本当にいつのまにか。
私の背中は床にベチョっと引っ付いてた。
そして、私の上には雪。
「…雪?何してるの…?」
手を動かそうとしたら、腕を捕まれて耳の横らへんで床に押さえられた。
上半身が起きられません。
もー、なんなの…
「…ちょっと、雪。もー、ふざけないでよ。頭いたいし…」
「桜さ~…。何にも思わないわけ?」
「…何が…?」
「…………俺に押し倒されてんだよ?」
「うん。だから、早くどいて。」
そう言うと、雪は違う違うと頭を横にふって私を真上から睨んでくる。
「………ほんとに、何にも思わないわけ?…」
「…だから、」
いい加減、腹が立ってきた。
何、何が言いたいわけ?
私、床が固いから頭ちょっと打って痛いんだけど…。