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主人公らしくない主人公に恋をして。
第1章 「常識なんて、クソくらえぇぇ!!!」
その時、ふと雪は動きを止めた。
「…?」
「…今日さ、松本となんで近くにいたの?」
「………松本?」
そう聞き返して、あっ、とわかった。
「…教科書見せてあげてたの。忘れてたみたいだから。」
そう言うと、雪は「…教科書ね~」と呟いていた。
どーしたのかな?
もしかして、赤点越したのがそんなにショックで…テンションがおかしくなっちゃったとか…?
そんなことを呑気に考えた私は、
「桜。」
「…へ、きゃ!」
この日から変わる、私の日常なんて知るよしもなかった。