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第5章 ご、お父様お願い。

「あげる」
　何度も痛めつけられた愛乃はその指にさえ身体を震わせていたが、「よけいなことしないで」と悪態をつく元気はまだあるようだった。
　男は愛乃を四つん這いにさせて、高くあがった尻を叩きながら再び挿入する。
「あぁああっ、アーーッ」
　愛液が少し潤滑剤になったものの、自らは濡れない愛乃の苦痛は根強いようだった。
　玖路香は愛乃を気遣って、胸の先をつまみ、優しく刺激する。彼女に振れているだけで蜜が溢れて、腿へと伝った。
「愛乃、素直に心を開いてみて。大丈夫だから」
　囁きながら、突き上げられている愛乃のクリトリスも指先で刺激する。
　父に貫かれながら、奴隷としていた同級生に愛撫される愛乃は、どういう心境でいるだろう。
「ん、ぅ……」
　やがて、達した男の精液をナカで受け止めた愛乃はぐったりと崩れる。解放されることなく、すぐにまた回復した男が挿入した。
「あっ、ああんっ」
　愛乃が蜜を垂らすようになるまでやめないつもりなのかもしれない。
　玖路香は根気強く愛撫していたが、ふと思い立って、愛乃の顔のそばにＭ字開脚で座った。主人が、与えられる快楽より攻めの悦びを愛していたのを思い出したのだ。
「愛乃、私を好きにしていいよ」
　逃げられるわけもないから、警備員に愛乃の手首の縄を切らせる。
　男に穿たれる痛みを紛らわせるように、愛乃は玖路香の腰に爪を立てた。
「くっ……」
「あはぁんっ…いたぁいっ」
　愛乃のなまめかしい声を受けて、玖路香のクリトリスは成長している。
　愛乃は容赦なく玖路香の肌をひっかき、性器を強く吸ってキスマークを残した。その行為が、彼女を興奮に導いたのかもしれない。
「愛乃、初めて少し濡れたね」
　男がまた絶頂に行き着いて性器を抜いた後、満足げに言った。
「あぁ……」