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奴隷からのはじまり。
第2章 に、ねぇもっとシようよ。
「ん……」
目を開くと、優しく撫でるような朝陽に歓迎される。昨夜の記憶は嘘か悪夢のようだったが、臀部に走る痛みが、現実の名残をちゃんと玖路香に伝えていた。
「おはよう」
きしむからだを起こす前に、穏やかな声が降ってきて、昨夜とはまるで違う手つきで頬を撫でられる。
「くうちゃんのぶんも朝ご飯作ったよ、いっしょに食べよ」
にっこりしている愛乃は、昨夜のすべてが演技だったかのように、これまでの彼女と変わっていない。「奴隷」にするなんて聞き間違え立ったのではないかと、淡い希望を抱きながら起きあがった玖路香は、自分の奇妙な姿に気づいた。
大きくはないながらも形のよい胸を、強調するように縛る黒い紐と、ほぼ役割を果たしていないような、紐だけでできている扇情的なパンティ。
「いやだ……」
同性の前とはいえとんでもない格好に、羞恥が募って、玖路香は細い腕で身体を隠そうとする。しかし、しっかりと白いネグリジェを着込んだ愛乃は、それを許さないというように玖路香を睨んだ。
「だめ、くうちゃんはその格好で朝ご飯食べるの」
穏和で美しいのに、逆らえないほどの迫力を備えている。
玖路香はしかたなく、ほぼ裸に近い姿で、愛乃が作った朝食をとった。バター風味のスクランブルエッグと、サラダとヨーグルトとパン。
「いつも一人で寂しかったから、くうちゃんがいっしょでよかったな」
心底うれしそうにいって、食べ物が入って少し胃の部分がふくらんだ玖路香の腹を、愛乃はいとおしそうに撫でていた。
食事などしない人形のような愛乃も、少しだけ同じものを口にしたあと、何を思いついたのか、六角形の透明なグラスに牛乳を注ぎ、それを手に玖路香に近づいてきた。
「な、に……?」
目を開くと、優しく撫でるような朝陽に歓迎される。昨夜の記憶は嘘か悪夢のようだったが、臀部に走る痛みが、現実の名残をちゃんと玖路香に伝えていた。
「おはよう」
きしむからだを起こす前に、穏やかな声が降ってきて、昨夜とはまるで違う手つきで頬を撫でられる。
「くうちゃんのぶんも朝ご飯作ったよ、いっしょに食べよ」
にっこりしている愛乃は、昨夜のすべてが演技だったかのように、これまでの彼女と変わっていない。「奴隷」にするなんて聞き間違え立ったのではないかと、淡い希望を抱きながら起きあがった玖路香は、自分の奇妙な姿に気づいた。
大きくはないながらも形のよい胸を、強調するように縛る黒い紐と、ほぼ役割を果たしていないような、紐だけでできている扇情的なパンティ。
「いやだ……」
同性の前とはいえとんでもない格好に、羞恥が募って、玖路香は細い腕で身体を隠そうとする。しかし、しっかりと白いネグリジェを着込んだ愛乃は、それを許さないというように玖路香を睨んだ。
「だめ、くうちゃんはその格好で朝ご飯食べるの」
穏和で美しいのに、逆らえないほどの迫力を備えている。
玖路香はしかたなく、ほぼ裸に近い姿で、愛乃が作った朝食をとった。バター風味のスクランブルエッグと、サラダとヨーグルトとパン。
「いつも一人で寂しかったから、くうちゃんがいっしょでよかったな」
心底うれしそうにいって、食べ物が入って少し胃の部分がふくらんだ玖路香の腹を、愛乃はいとおしそうに撫でていた。
食事などしない人形のような愛乃も、少しだけ同じものを口にしたあと、何を思いついたのか、六角形の透明なグラスに牛乳を注ぎ、それを手に玖路香に近づいてきた。
「な、に……?」