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変態王子の献身
第3章 リッツシュタインへの手紙
しばらくすると王子が戻ってきた。そして、今日中にはリッツシュタインに手紙が着くだろうとのことをリーナに話した。

こうしていると、まるで5年前に会ったころのようだった。昨日されたことは夢だったのだろうかとリーナは思った。リーナは安心した表情で王子を見た。王子もリーナを優しく見つめた。

「さあ、それでは、お返しをしてもらわないとね。」

王子はまたあの冷たい笑みを浮かべて言った。

やはり、昨日のあれは夢などではなく、王子は自分の体をもてあそんだのだ。そう思うとリーナは牢の柵から後ろ足に歩んだ。

「君は約束を守らないつもりかな?でも、君の気なんてどうでもいい。王子が囚人をどうしようが、誰も気にするものなどいないのだから。君はそろそろ自分の立場をわきまえたらどうだ。」

そう言うと、また王子は牢を開けて中に入って来た。一人看守を呼び、彼に耳打ちすると看守が牢の鍵を持って出て行った。

「君が僕の言う通りにしなければ、手紙は届かないからね。良い子にするんだよ。」

リーナの涙は止まらなかった。何をされるのかという恐怖と悔しさとで体が震える。

「そんなに震えないで。ただちょっと君に喜ばせてもらいたいだけだ。」

そう言うと王子はリーナに近づき毛布を剥ぎ取った。

リーナの全身があらわになる。リーナは胸と陰部を手で隠そうとした。王子はその両手を荒々しくつかむと、リーナを牢の壁に押さえつけた。

「君はキスしたことがあるの、お姫様?」

彼はリーナを見下ろして言った。
リーナは何も言わずに下のほうを見た。

「僕の言うことに何でも答え、何でも言うとおりにするんだ。そうしないと手紙は届かないよ。」

無邪気な笑顔で王子は言った。

リーナはぼそりと「無いわ」と言った。

「そっか、それはよかった。じゃあ、僕が君のファーストキスになるんだね」

というと、フレッドは思い切りリーナの唇に自分の口を押し当てた。
リーナは、「うっ!」と言って少し抗おうとしたが、マリアの手紙のことを考えて何も抗えなかった。王子は荒々しくリーナの口に舌を入れて、自分の舌でリーナの舌を転がした。何度も彼女の上唇、下唇を吸い、そしてまた舌を入れた。それに続いて彼はリーナの耳元に自分の顔を持っていた。
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