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変態王子の献身
第7章 二人の晩餐
貴族の姫君であるリーナは人前でこんな風に大きく股を開いたことなどない。なんと卑猥なポーズを自分がとらされているかと想像すると、それが恥ずかしくて全身が赤くなった。

王子は腰に挿している羽を手に取ると、それでリーナの全身をくすぐり始めた。二の腕の内側からはじめ、わきの下、首元へ。くすぐったさと共に、妙な快感が体をめぐる。体を縛られているために、腰や胸を捩じらすこともできずに、リーナはただ感覚に耐えるしかできなかった。

羽が乳房の外側から乳首に動くと、また子宮が熱くなるような感覚がした。羽は乳房からわき腹へ、そして内太ももへ。くすぐったさと快感で身を捩らせようとするたびに、縄が体に食い込む鋭い痛みを感じる。

痛みとくすぐったさの中で感じる快感の海。リーナの陰部からは早くも愛液なにじみ出る。この姿勢と不釣合いな、ネックレスと髪飾りがリーナの首と髪で光を放っていた。
フレッドは絹の布でリーナに目隠しをした。リーナは首を振って抵抗しようとしたが、それも無駄だった。すでに、リーナは息をげ、前身の快感に酔って、考えることもできなかったからである。

目隠しをした後、フレッドは静かに立ち上がり、部屋の反対側へ歩いていった。リーナはうろたえ、

「フレッド!フレッド!どこなの?私をこのまま置いていかないで!」

と叫んだ。フレッドはそれを無視するかのようにさらに足音は遠のき、そしてドアの閉まる音がした。リーナは余計に怖くなった。やはり、フレッドは何を考えているか分からない男だ。自分をこんな格好にしておいていくのだから。さっきまで快感を感じて、ろくに抵抗すらできなかったリーナは自分をまた恥じた。

しかし、すぐにまたドアの開く音がしてさらに鍵が閉められる音がした。

「フレッド、あなたなの?早く来て。目隠しを取ってちょうだい。」

フレッドは答えなかった。そのまま足音は近づいてくる。足音はリーナの前で止まった。
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