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変態王子の献身
第7章 二人の晩餐
リーナは自分の左乳首に鋭い痛みを感じた。
しかし、目隠しのため、それが何の痛みなのかわからなかった。その痛みはさらに反対側の乳首へも。そのままツルツルとその傷みの元は下腹へ伝う。そして、リーナはその痛みの元が氷だということが分かった。

今は氷の張らない季節であるのに、フレッドはどうやって氷を調達したのかとリーナは疑問に思った。その間にも、フレッドは氷攻めを続ける。見えない分、それが次にどこにやってくるのか備えられないという無防備さが、よけいにこのフレッドの「遊び」を悩ましいものにした。

「つ、冷たい。あなた、氷なんて、ど、どこから?」

「我が城には優秀な錬金術師がいてね。本当はこれは料理や酒に使うものなんだけど、こんな使い方もできる。」
それだけ言うとフレッドは氷をまたリーナの首元やらに当てる。さらには、片手でリーナの口をこじ開け、自分の口から口移しで一粒の氷をリーナの口に入れた。それと同時にもう片方の手で、リーナの膣口に一粒の氷を押し当てた。リーナは叫ぼうとしたが、口がふさがっている。氷を舌で押し出そうとするのだが、王子はまたそれを舌でリーナの口へ押し戻す。そうしているうちに氷は小さくなって解けていった。最後には王子がそれを飲み込むと、口をリーナからはずした。

王子はリーナの目隠しを取って言った。
「でも、君の美しい目を見られないのはもったいない・・・。」

目隠しの解けたリーナは一息の安堵を得た。
二人はまた目線が合った。リーナはなぜか胸がときめいた。こんな拷問にも近いことを受けていても、自分は王子に対して、自分の緊縛された体だけでなく、その心まで彼に抗えずにいる。それどころか、恐怖感よりも快感が増しているのが感じられるのだ。

王子はまたリーナに優しくキスをした。そして最初の日にしたように優しくマッサージするような手つきでリーナの体に触れた。

キスは首元から胸のほうへ下ると、リーナの乳首にたどり着いた。リーナももう「止めて」と言うことができない。ただ、吐息を漏らすだけだった。リーナには、その全体が何かの神聖な儀式のように感じられた。このような卑猥さの中での神聖を感じる自分が恐ろしかった。
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