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変態王子の献身
第8章 フレッドの苦悩
19歳であるフレッドもすでに次期王として、国政に関わっていた。しかし、まだ若いフレッドの意見が取り入れられることは少なかった。このリーナの誘拐の一件も、フレッドの意思に反して行われたことであった。
多くの面で国力としてリッツシュタインに劣っているツォーハイムでは、アレックスの惨殺に対する報復を正当な手段ですることができないでいた。
交渉材料として人質を取ることが提案され、さらに、何者かがリーナの城下町への外出についての詳細な情報を握っていたとのことで、人質としてのターゲットがリーナとなったのである。
しかし、フレッドは腑に落ちなかった。
褐曜石担当の大臣であるアレックスが惨殺されたことは、リッツハイム内でも知られていることであろう。それに対して両国が緊迫状態である中、なぜリーザは城外へ出ていたのであろうか。
多くの面で国力としてリッツシュタインに劣っているツォーハイムでは、アレックスの惨殺に対する報復を正当な手段ですることができないでいた。
交渉材料として人質を取ることが提案され、さらに、何者かがリーナの城下町への外出についての詳細な情報を握っていたとのことで、人質としてのターゲットがリーナとなったのである。
しかし、フレッドは腑に落ちなかった。
褐曜石担当の大臣であるアレックスが惨殺されたことは、リッツハイム内でも知られていることであろう。それに対して両国が緊迫状態である中、なぜリーザは城外へ出ていたのであろうか。