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変態王子の献身
第8章 フレッドの苦悩
フレッドも自分の利益のことを考えてはいた。つまり、フレッドは一度手に入ったリーナを失いたくなかった。彼のリーナに対する執着にも似た感情は、おそらく母親の影響であった。

フレッドの母親は、5年前までリッツシュタイン王妃であるリーナの母親を自分の相談役にしていた。フレッドの母親は彼女に対して崇拝にも近い尊敬の念をいだいていたのだ。フレッドの母親はリーナの母以外に心を開いて接することのできる友人がいなかった。

幼い日から母親に影響されて感じていた、リーナの母親への尊敬はリーナの成長と共に彼女への愛へと姿を変えたのであった。

フレッドは会議中にも関わらず、縛り付けられてあえぐリーナの姿を思い出していた。彼の一物はそれだけで大きくなった。

リーナを失わずにすむ方法はあるだろうか。しかし、彼は次期王として責任もあった。自分の情欲だけのために冷静な判断を妨げてはならない。

戦争反対派の大臣が意見をする。
「リーナ姫を使い身代金の要求と共に、我が国への公式な謝罪とアレックス様殺害の犯人の引渡しを要求するべきです。」

フレッドもその意見に近かった。この件には何者かの陰謀があるように思えてならなかった。数人の大臣もそのように考えている様子だった。
しかし、そうなればリーナはリッツシュタインへ帰ってしまう。できるならば、フレッドは自分が彼女の処女を奪う者となりたかった。
戦争反対派の大臣が言うようにリッツシュタインとの交渉をして、もし失敗した場合にはリーナ姫は殺害されることになるだろう。
そうなった場合、彼女を殺したものとしてどこかに匿い、彼女を自分だけのものにすることができるだろう。

そうなれば、フレッドの愛欲の日々は永遠のものとなる。
リーナが自分だけのものとなる。彼女をどのように玩ぶかを想像すると、それは彼の心を弾ませた。リーナが自分だけの愛玩動物のようになることは、彼にとってたまらなく魅力的なことであった。裸の彼女の首に綱を繋いで秘密の庭園を散歩させてみたいという想像が、会議場に座る彼の一物をさらに大きくした。

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