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変態王子の献身
第12章 ツォーハイムの議会
フレッドの発言が終わると王は言い渡した。
「それでは、王子の言うとおりにしよう。和平交渉をリッツシュタイン家に持ちかけよう。そして、この事実を文章にまとめ、公式な声明を出すのだ。そして、シュルツ家内でアレックス殺害に関与したものを我が国に引き渡すようにとの条件も出すこと!
各担当者は抜かりなく仕事をすすめよ。」
そう言うと王は会議を閉会した。
王子とリーナは目配せをして、作戦の成功を喜び合った。
王がフレッドとリーナを見て言った。
「リーナ姫。今まで地下牢などという居心地の悪いところに君を置いたことをわびよう。今日からは城内の客間に移ってくれ。もちろん見張りは着けることとなるが、帰国するまで君が心地よく過ごせるよう配慮しよう。」
「王様、私は地下牢でかまいません。どうぞこのままにしてください。」
「そうはいかぬ。君が発言してくれたおかげでシュルツ家の悪事をを暴くことができそうだ。私からも礼を言わせてもらおう。」
リーナはそれ以上何もいえなかった。そして不安そうにフレッドを眺めたが、フレッドは目をそらした。フレッドは感情を押し殺すのでいっぱいだった。そうだ。最初からこうなることは分かっていたのだ。
リーナはすぐに兵に引き連れられてその場を後にした。
「フレッド・・・・」
彼はその声を聞かなかったふりをした。
「それでは、王子の言うとおりにしよう。和平交渉をリッツシュタイン家に持ちかけよう。そして、この事実を文章にまとめ、公式な声明を出すのだ。そして、シュルツ家内でアレックス殺害に関与したものを我が国に引き渡すようにとの条件も出すこと!
各担当者は抜かりなく仕事をすすめよ。」
そう言うと王は会議を閉会した。
王子とリーナは目配せをして、作戦の成功を喜び合った。
王がフレッドとリーナを見て言った。
「リーナ姫。今まで地下牢などという居心地の悪いところに君を置いたことをわびよう。今日からは城内の客間に移ってくれ。もちろん見張りは着けることとなるが、帰国するまで君が心地よく過ごせるよう配慮しよう。」
「王様、私は地下牢でかまいません。どうぞこのままにしてください。」
「そうはいかぬ。君が発言してくれたおかげでシュルツ家の悪事をを暴くことができそうだ。私からも礼を言わせてもらおう。」
リーナはそれ以上何もいえなかった。そして不安そうにフレッドを眺めたが、フレッドは目をそらした。フレッドは感情を押し殺すのでいっぱいだった。そうだ。最初からこうなることは分かっていたのだ。
リーナはすぐに兵に引き連れられてその場を後にした。
「フレッド・・・・」
彼はその声を聞かなかったふりをした。