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Withdrawal Symptoms
第2章 秘密の関係
昴。
それは唯一無二の、私の「兄」の名前だったからだ。

(……なんだ、お兄ちゃんか。うん、分かった。理解出来た)

私は何度か静かに頷くと、窓からずり落ちる様にその場にうずくまった。
『ちょ、ちょっと小野寺さぁ〜ん、そこいたら邪魔ぁ。どいてぇ〜』
すぐ上に立っていたクラスメイト、西内真梨子に睨まれる。
「あ、うん、ごめん」
私はスカートをニ、三回パッパッと叩くと立ち上がった。
落胆。何か……一気に疲れた。
いや、ね? 何となく〜だよ? 何となく。分かってはいたんだよ。どーせまた、……超絶イケメンなお兄様の事であると。でもさ、何かこう、落ち込むんだよね? 知ってますかねえ。学校では「王子様」なんて言われてますですそのお方が、私、「妹」に何をしてるか……。
想像の範疇を超えてるよね。だって普通じゃぜ、ぜったいあり得ない! あり得無い事、なんだもの……。はあ……。

私はどうしようもなく、気が沈むのであった。

その日の昼休みは結局、兄の昴の話でクラスは持ち切りとなった。いや正確にはクラスの大半の女子が兄の笑顔がどうとか、兄の身体がどうとか……その他(放送禁止)を仕切りに話していただけであった。
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