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やさしいんだね
第2章 情熱は二種類
ソンが小百合に勃起したのは、単純に小百合がそう望んだからだった。
神谷に中途半端に熱された身体を沈める方法が二種類あることを小百合は知っているが、自分でするよりされたほうが楽で快感も大きいことを、小百合は知っている。
だから、小百合が満足すると、ソンは射精もせずに下着を履いた。
ソンにとっては自らの勃起すら金儲けの一部でしかないのだと、小百合は改めて確信した。
「ありがとう」
小百合もまた、自分で下着を身に付ける。
「いえいえ、これくらいどうってこと!」
「ねぇ、勤務外だしプライベートに戻らない?そのテンション、いま、すごく疲れる」
どのみち自分勝手な要求であることに変わりはなく、ソンは肩をすくめた。
小百合の要求通り、彼の顔からはすでに作り笑顔が消えていた。
「ねぇ、6時には起こしてね」
ソンは煙草を片手にパソコンデスクの椅子を引き、モニターの前に腰を下ろした。
「ああ、いいぜ。どうせ眠れないから」
ソンは重度の不眠症だ。
彼が眠っている姿を小百合は見たことがない。
ウィンドウズの起動画面が暗い室内に白く光るのを見て、小百合は壁側に寝返りを打った。しかし、すぐに思い立って起き上がり、ソンの足元に腰を下ろした。
モニターには千夏の姿が映っている。
「なにしてんの?」
「暇だからヌイとく」
「千夏の動画で?」
「ああ」
「さっき出しとけばよかったじゃん」
「ヌキどころは俺の自由だろ」
ずらしたトランクスから取り出した自身のものを擦るソンの無表情な顔に、モニターに映る千夏の裸が白く反射している。
ふぅん。小百合もモニターを見つめながら首を捻り、神谷でイケなかった自分とソンを重ねていた。
「ねぇ、お尻の穴に入れるのって気持ちいいの?」
千夏の上に重なる男の背中で微笑む菩薩如来。
モニターの中のソンは何度も千夏の唇にキスしていた。
神谷に中途半端に熱された身体を沈める方法が二種類あることを小百合は知っているが、自分でするよりされたほうが楽で快感も大きいことを、小百合は知っている。
だから、小百合が満足すると、ソンは射精もせずに下着を履いた。
ソンにとっては自らの勃起すら金儲けの一部でしかないのだと、小百合は改めて確信した。
「ありがとう」
小百合もまた、自分で下着を身に付ける。
「いえいえ、これくらいどうってこと!」
「ねぇ、勤務外だしプライベートに戻らない?そのテンション、いま、すごく疲れる」
どのみち自分勝手な要求であることに変わりはなく、ソンは肩をすくめた。
小百合の要求通り、彼の顔からはすでに作り笑顔が消えていた。
「ねぇ、6時には起こしてね」
ソンは煙草を片手にパソコンデスクの椅子を引き、モニターの前に腰を下ろした。
「ああ、いいぜ。どうせ眠れないから」
ソンは重度の不眠症だ。
彼が眠っている姿を小百合は見たことがない。
ウィンドウズの起動画面が暗い室内に白く光るのを見て、小百合は壁側に寝返りを打った。しかし、すぐに思い立って起き上がり、ソンの足元に腰を下ろした。
モニターには千夏の姿が映っている。
「なにしてんの?」
「暇だからヌイとく」
「千夏の動画で?」
「ああ」
「さっき出しとけばよかったじゃん」
「ヌキどころは俺の自由だろ」
ずらしたトランクスから取り出した自身のものを擦るソンの無表情な顔に、モニターに映る千夏の裸が白く反射している。
ふぅん。小百合もモニターを見つめながら首を捻り、神谷でイケなかった自分とソンを重ねていた。
「ねぇ、お尻の穴に入れるのって気持ちいいの?」
千夏の上に重なる男の背中で微笑む菩薩如来。
モニターの中のソンは何度も千夏の唇にキスしていた。