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泡のように
第3章 2.
「ちゃんと忘れずに薬、飲めよ」
 持って5分。
 引き抜くと同時におっさんはそう言った。

 ピルを服用し始めたのは14歳の時。
 生理痛がヒドイから、お母さんにはそう言った。
 その前の年、お母さんはおっさんと再婚した。
 まぁよくありがちな、義父によるごくスタンダードな性的虐待ってやつ。
 お母さんには言えるわけがない。
 私が妊娠さえしなければ、月に数回おっさんが射精したい時に、たった数分我慢するだけで、苦労ばかりだったお母さんは、やっと幸せで円満な家庭を手に入れることが出来るわけなんだから。

 お前の男はどこのどいつだ、なんねんなんくみだ、背中におっさんのくどい嫌味を受けながら散らばった衣服をかき集め、逃げるように自室の襖戸を閉め切る。おっさんは追い掛けては来ない。下半身が満足すればいくら口で文句を言ったって、結局はどうだっていいんだろう。

 帰宅の連絡がまだだったと思い出して学生鞄からスマホを取り出すと、案の定先生からメールが来ていた。
 無事に着いたか、とかじゃなくて、オナニーの動画をアップしろ、だってさ。私の身に何が起きたのかも知らず。げんなり。
 32歳の立場ある大人が17歳の小娘に本気になるわけがない。
 分かってはいるが、それでも素直に応じるのは、欲しいものは自分から与えなければ受け取れないからだ。

 アップから数分後、着信が鳴った。
 興奮した、どうのこうの。そんなこたぁどうだっていい。
 俺も山岸のこと、大好きだよ。これよこれ!
 愛情待ってました!
 “ダイスキダヨ”は嘘でも五臓六腑に染み渡る。クゥー、頑張った甲斐があった。

「ところで、なぁ山岸。本当に妊娠しないよな?大丈夫だよな?」

 あれだけ何のためらいもなく何度も何度も中出しするくせに、先生は毎回そこを必ず気にする。

「大丈夫だよ。“先生のために”薬、飲んでるから」
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