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泡のように
第20章 19.
「うん。あぁ、あと、結納金もくれるって。たくさん」
「あらありがたい」
「家も買ってくれるって」
「まぁスゴイ」
「向こうの実家はすごいお金持ちで」
「よかったじゃない。遊んで暮らしなさいよ」
「跡取りが欲しいとかで子供がどうとかで」
「生めばいいじゃない。あんたには適職よ」
「・・・ねぇお母さん」


 ドアノブに手をかけながら、鉄製のドアを見つめながら、言う。


「私って、なんのために生まれてきたのかな」


 どうして泣いてるのか、自分でもわからない。
 バカみたいだと、心底、思う。
 だって。


「・・・は?そんなこと、知らないわよ。お母さんだってあんたがどうしてこんなクズなのか、わけを知りたいくらいなんだから」


 こんな答えしか返ってこないって、分かりきってたことだったのにさ。
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