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第22章 21．

　レイナの、お兄ちゃんと同じ色の瞳が真っ直ぐに私を見つめている。
　あまりにも真剣な眼差しと、私の空気読めない性質と同じくらい突拍子もないレイナの発言に、私の額からは冷たい汗が流れた。

「関係ないわけないわよね？だってわたし、なんの根拠もないのに、その時確信したの。その赤ちゃんは、あのとき夢に出てきた女の子だって。夢に出てきた女の子が・・・ううん、本当はわたしのお腹の中から生まれてくるはずだった女の子がね、篤志に会いたいがために、八田先生と鈴木先生のところに生まれてきたんだって、確信したのよ。震えちゃった。それと同時にね、気付いたの。その赤ちゃんは、篤志のところに妹として生まれてきた赤ちゃんはね、わたしの代わりに篤志のそばで寄り添って、篤志を見守ってくれる子なんだって。それ以来わたしね、ずっと、ほんとうに、あなたに会いたかった」