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泡のように
第30章 29.
 それは、そう。
 いかにもゴキブリが好みそうな、夏場に放置して腐らせてしまった鍋の中のカレーに浮いた、ぶくぶくした粘度の高い、泡のように。
 ぷくーっと大きく膨らんで。

「仕方ないんだよね。私、そういうふうにしか、生きられないんだもん」

 今にも弾けそうなのに、白く、ねばっこく、しつこく、大きく膨らんで。

「愛されてなくたって、私は、お兄ちゃんが私を愛してるって、そういうふうに、装ってくれるだけでいいんだって、ずっと思ってたから。お兄ちゃんが愛してるふりをしてくれたら、私ね、なんだって出来るよ?今までもそうやって生きてきて、だから、こうなったんだもん」

 そして。
 ぷちんと弾けて。











「だって私、お兄ちゃんのこと、気が狂いそうなくらい。・・・あ、ううん。気が狂っちゃったくらい、大好きだから」














 また、ぷく、って、膨らむ。
 その、繰り返し。


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