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泡のように
第30章 29.
ふふふ。
ぶりっこぶった私の白々しい笑い声が、湿度の高い空に、浮かんで消えた。
「秋芳のこと変態ってさっきディスったけどさ。でも私ね、先生の変態なところが、ずっと大好きだったんだ。絶倫なところとか。たまに我に返って反省したり、私のことなんでも受け入れるフリして、ほんとは自分が寂しいだけだったり。ほら、わたしたち、鏡で見てるようにね?おんなじ人間だったの。結婚しようってとこまで話が進んでたんだよ?でもね。お兄ちゃんが別れろっていうから。仕方ないよね」
ぶりっこぶった私の白々しい笑い声が、湿度の高い空に、浮かんで消えた。
「秋芳のこと変態ってさっきディスったけどさ。でも私ね、先生の変態なところが、ずっと大好きだったんだ。絶倫なところとか。たまに我に返って反省したり、私のことなんでも受け入れるフリして、ほんとは自分が寂しいだけだったり。ほら、わたしたち、鏡で見てるようにね?おんなじ人間だったの。結婚しようってとこまで話が進んでたんだよ?でもね。お兄ちゃんが別れろっていうから。仕方ないよね」