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泡のように
第35章 34.
 もしもし?
 うん。俺。
 うん、うん。俺は元気だよ。
 仕事か?まぁなんとかやってるよ。
 うん、うん。
 いや、別になんもねぇんだけどさ。
 なんとなく元気にしてんのかなって気になってよ。
 ・・・ハハ、へぇ?相変わらずミーハーだね。
 でもいいと思うぜ、フィギアの羽生結弦くん。
 へぇ。へぇ。・・・え?
 マジで!?3人目!?マジかよ・・・。
 ヨシアキさんのこと俺マジ尊敬するよ。
 え?いや、別に深い意味はねぇんだけど。
 まぁ、いや、そうかー。
 めでたいことだな。
 あの関取もついに3人の子の母になるのか。
 え?いや、冗談だよ。
 つーことは、ウチと同級生になりそうだな。
 あ?いや、たいした話じゃねぇよ。
 落ち着けって。
 ・・・まぁ聞けよ。
 この前女連れてったろ。
 ・・・そうだよ、あの女。
 子供がデキた。
 うん、うん・・・へへ?
 別にいいんだってさ。
 俺だってアイサツすらしてねぇんだぜ。
 それでいいんだってさ。そういう親だよ。
 ・・・まぁそう言うなよ。
 いい奴だよ。そりゃサナエみたいにしっかりはしてねぇけど。
 でもしっかりしてても不倫してどっか行っちまうような奴よりはマシだろ?
 まぁどうだっていいじゃねぇか。
 親父がいいって言ったんだからよ。
 リエにはまだ黙っといてくれよ?
 アイツ色々うるせーからさ。
 ・・・おふくろもうるせーなぁ。
 智恵子にそんな難しいことできるわけねーだろ。
 俺も仕事辞める気はねぇし?
 だいたいどーやって今から公認会計士なんか。
 それが無理だったからこんな田舎で教師なんかやってんだろ。
 仕方ねぇだろ?俺には最初っから親父みたいな頭脳がなかったし。
 なんだかんだで教師って仕事が好きだし?
 教師って仕事してて出会った智恵子を好きになっちまったんだし。
 全部仕方ねぇことなんだよ。
 ・・・へへ。キモいって?
 今の俺にとっては褒め言葉だね。
 考えてみろよ。サナエのこと、おふくろにそう言ったことなんかなかったろ?
 まぁ、ないほうがいいのかも知れねぇけど。
 とにかく、俺も父になるってワケだよ。
 ほお?たまにはいい事言うんだな。
 俺を甘やかすだけが能じゃねぇんだなーおふくろも。
 言われなくても今度は添い遂げるって。
 子供も守ってやるって。
 絶対大事にするって。
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