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泡のように
第11章 10.
「気にしなくたっていいぜ。俺も山岸と同じで、むかしどうだったかとか、気にしないよ。今の山岸が好きなんだ」
「あのね、私まえにお兄ちゃんがいるって話したと思うんだけど」
「え?ああ、中学の教員の、だろ。それがどうしたんだ?」
「本当のキョウダイじゃないの」
「え?」
「お兄ちゃんと私、血が繋がってないの」

 先生の太い指先から、マットレスの上に煙草が落ちた。
 小さい炎がジリジリ小さな音を立てながらゆっくりポリエステルの表面を焦がしていく。


「意味わかる、よね?」


 煙草を落としたことにも気付かず、口を半開きにして、やっぱり情けなく眉をハの字に下げたまま、先生は私を見つめていた。
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