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泡のように
第13章 12.
 レイナはそれっきりお兄ちゃんに会いに来なかったとお母さんは言っていた。

 お兄ちゃんを届けに来た別れ際、今は何をしているのかという元担任であるお父さんの問いにレイナは口ごもり、結局最後まで答えなかったそうだ。

 どうせ、水商売か風俗でしょ。
 あの時まだハタチそこらだったのにロレックスつけてたんだから、それ以外ないわよ。 
 お母さんはそう言って鼻で笑っていた。


 もしいつか先生に捨てられたら。


 私も、そうなってしまうんだろうか?
 身震いして、もっと腰を振った。
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