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泡のように
第13章 12.
レイナのことは、お兄ちゃんから聞いたことがある。
お兄ちゃんが小さい頃、レイナはたった一度だけ、お兄ちゃんに会いに来たらしい。
綺麗な人だったと、お兄ちゃんは言っていた。
レイナは一体どうしてなのか、幼いお兄ちゃんをアメフトの試合観戦に連れて行ったそうだ。
お兄ちゃんが言うには、あれはたぶん学生の試合だったと。
大学じゃないかと思うと話していた。
お兄ちゃんはそれ以上は語らなかったけれど。
試合に出ていたメンバーの中に本当の父親がいたんじゃないかと思う。と、いつかお母さんが言っていたのを覚えている。
でなければ、レイナとの試合観戦から帰宅したお兄ちゃんが、お母さんに突然自分もアメフトをやりたい、なんて言い出すはずがないだろう。
お兄ちゃんが小さい頃、レイナはたった一度だけ、お兄ちゃんに会いに来たらしい。
綺麗な人だったと、お兄ちゃんは言っていた。
レイナは一体どうしてなのか、幼いお兄ちゃんをアメフトの試合観戦に連れて行ったそうだ。
お兄ちゃんが言うには、あれはたぶん学生の試合だったと。
大学じゃないかと思うと話していた。
お兄ちゃんはそれ以上は語らなかったけれど。
試合に出ていたメンバーの中に本当の父親がいたんじゃないかと思う。と、いつかお母さんが言っていたのを覚えている。
でなければ、レイナとの試合観戦から帰宅したお兄ちゃんが、お母さんに突然自分もアメフトをやりたい、なんて言い出すはずがないだろう。