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傍にいてもいいの?
第11章 傍にいてもいいの?

勿論、佑典さんの唇は重なるだけではなくて......。

あたしの心をも蕩けさせる......魔法の唇に変化する。

キスが長すぎて上手く息が出来ないと、途中で唇を離してくれるから助かるんだけど........
また塞がれてしまうから、結局は苦しいままなんだけどね。


苦しいのが続くのは佑典さんの舌があたしの口の中で激しく動き回るから。
歯が閉じていれば、舌先でノック。
あたしが作った隙間を見つけたら、素早くあたしを探す。


頑張って逃げるんだけど........最後は捕まっちゃう。
一度絡められた舌はそう簡単に解いてくれない。
今まで逃げていたのを咎められるみたいで、佑典さんに.......巻き取られる感じ。


こんなにも長く甘く激しいキスが続くと、あたしの身体は中心が熱くなって......佑典さんにバレてしまわないかと、違う意味でもドキドキ。


だってね、きっと........。




だから、佑典さんの唇が離れたとき、少しホッとしちゃった。



「ひとみ、何考えてた?」


「え?」


長いキスの後、初めの言葉はこれ。
もしかして、バレて?
キスだけでって........


「さっきの女性は、おじさんの末娘だよ」


「は?」


佑典さんからの言葉は、あたしが思っていた事とは違うもの。恥ずかしいから、バレてないことにホッとする。
けど........
え?さっきの綺麗な方........おじさんの末娘?


「久し振りにひとみのヤキモチ顔が見れたよ」


『可愛かった』
なんて、おでこにキスされながら言われましても........その場所、たくさんデコピンされて痛かったんだからね。



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