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傍にいてもいいの?
第12章 未来へ
佑典さんの顔は驚きと嬉しさが混じってる。
どう表現したらいいんだろう。言葉を発したいのに上手く見つからなくて焦れったい........感じ?
「佑典さん?」
視線も手の動きも落ち着かないから、あたしは佑典さんの両頬を包んで向き合わせた。
「落ち着いて。昨夜、あたしにプロポーズしてくれたでしょ?」
この問いに一回頷く佑典さん。
「あたしね、とても嬉しかったの。
どん底に落ちて歩き出せないでいたのに、佑典さんはそっとあたしに寄り添って支えてくれて........この大きな胸で抱き締めてくれた。
辛くて苦しいときもあったけど、最後はちゃんと佑典さんが助けてくれた。あたしの願いを叶えてくれたの」
「ひとみ........」
「だからね....今度は、あたしが佑典さんの願いを叶える番なの。けれど、それはあたしひとりでは無理だから........ね?」
あたしは、佑典さんの唇に触れるだけのキスを落とす。そして、
「一緒に、頑張ろ?」
大好きな人にとびっきりの笑顔を届ける。
と、すぐさま佑典さんのキスがあたしを包み、そのままベッドに倒された。
角度も変えて小さな隙間ができると、佑典さんの舌はあたしのそれを求めて動き回る。
同時に、佑典さんの頬にあったあたしの手は首に回した。
離れたくない。
離したくない。
「ンッ......ゆ、ゆう....アッ、ンッ........」
「....ひとみ......入るよ......」
何も纏わない佑典さんがゆっくりとあたしに包まれていく。
いつもと違うかどうかなんて比べる余裕なんてない。
気持ちよくて、幸せなのは変わりないんだもの。
でもね、何度も揺らされてから放たれた熱はちゃんとあたしの奥で感じることができたよ。