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傍にいてもいいの?
第12章 未来へ

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5年後。






「おはよ、佑典さん。遅刻するよ?」


「ん....もう少し....」


「だめでしゅよ。おきて!....ね?」


「ね~。起きてくれないとイタズラしますよ?」


「しましゅよ!」


バフン!!
コショコショコショ!!


「おねぼうパパはイチゴなし!」


「うわぁっ!わかった!起きる、起きる!」


「ほんとに?」


「本当に。ほら、ベッドから降りるから先にいってて?」


「はーい!はやくこないとぜんぶたべちゃうよ~だ」


小さな天使が佑典さんを起こしてリビングへ向かう。
最近の朝はこんな迎え方です。


「ひとみ、おはよ」


「おはよう。佑典さん....まだ、眠いですよね」


「まぁね....俺が帰宅したのはひとみが寝ていたときだったからね」


「ごめんなさい....」


「なぜ謝る?今は仕方がないだろう?その身体で仕事と子育てしてるんだ。疲れて先に寝るなんて当たり前だよ」


佑典さんは優しくあたしを抱き寄せて膨らんだお腹に手を添えてくれる。


「それも、今月までです」


「そうか....」


佑典さんの手が頬に添えられて、あたしが少し屈んで........唇が触れ合うまであと少し


「パパ~?まだ、ねんね?」


待ちきれない小さな天使が呼びに来た。


「ごめん、今いくよ」


「はーい。ママも来てよね」


「はい。すぐいくね」


トタトタトタ........
小さな足音が廊下を駆けていく。


「邪魔されたな........」


なんて言葉と同時に、さっきの続きの『おはようのキス』が唇に届いた。



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