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傍にいてもいいの?
第4章 チャンスかもしれない....
「よし、では....内藤の出張帰りを祝って....カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!!」」」
入社8年。
俺たち同期4人は部署が違えど、役職も違えど時間の都合がつく限り飲み会をする仲だ。
結婚しているヤツ、恋人がいるヤツ、フリーのヤツ。
男32歳。働き盛り。
「そうそう。俺たちの隣の個室な....」
そう切り出してきたのはつまみを口に入れながら話すフリーの吉田。
「なんだよ、可愛い子でもいたのか?」
チャチャを入れるのは既婚者の清水。
「違うよ~どうやら同じ会社の部下達みたいなんだよ」
「別にイイだろ?部下が居ようが居まいが、俺たちは楽しく飲もうぜ。ほら、お前の好きな手羽来たぞ」
話を切り上げるのは最近恋人が出来た松下。
「でもさぁ~内藤の部下の新藤とひとみちゃん?彼女っぽい子が二人で居たんだよ~静かにしてたらさ、個室とはいえ上は繋がってるし....声、聞こえるかもよ?」
「お前はストーカーか?」
「内藤が折角大きな仕事終わらせてきたんだぞ?祝ってやるのが仲間だろうが」
俺は静かに飲みながら、吉田と清水のいつものやり取りが始まったのを見ていた。