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傍にいてもいいの?
第4章 チャンスかもしれない....

吉田の言うことが本当なら、笹倉たちも仲間内で楽しんでいるんだろう。

そんなところへ上司の俺たちが顔を見せたら空気を悪くしてしまうな。


一目見たい気もするが....まぁ俺も、こいつらと久しぶりに飲むんだし色々話もしたいしな。


「そうだ。一応、お前たちにも土産買ってきたんだよ。貰ってくれるか?」


2口ほど飲んだビールジョッキを置いて俺は鞄に手を伸ばした。


と、同時に隣の部屋から声が届いた。



『マジかよ....いつ別れた?』


『二股だったのか?』


ん?別れ話にしては重いな。
どこの仲間内でも一人くらいはつらい恋をするヤツがいるもんだな....
なんて、鞄から土産の品を取りだして同期に渡していくと


『彼氏はひとみに会えないから浮気したのか....去年、ひとみは逆の立場だったのにな........』


思わぬ言葉が俺の耳に届いた。
聞き間違いか?いや、間違いなく聞こえた『ひとみ』と。


これで納得。
今日見かけた彼女の表情はこれが原因だったのか。


ならば、これはチャンスなんだよな?
いや、チャンスなんだ。


『彼女を絶対に俺の傍に........』

この時、ひとり心の中で誓った。


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