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傍にいてもいいの?
第4章 チャンスかもしれない....

隣を見れば気持ち良さそうに寝ている吉田。
松下の戻りを待ってはいるのだが、まだのようで。
ん?
声が聞こえたんだが........
誰かと話してるみたいだな。
開き戸を開けて通路に顔を出すと、隣の部屋から出てきた新藤と松下が顔を合わせたところのようだった。
「え?内藤部長もご一緒だったのですか?」
隣から上司が顔を出せば誰でも驚くか....。
「なんだ、新藤もここで飲んでいたのか?」
知ってはいたが、知らぬ振りで話しかける。
が、新藤は『困った』より『助かった』という顔をしてきた。
「部長。すみませんがひとみ....いや、笹倉のうちってご存じですか?」
「あぁ。いつだったか1度、送ったことがあったかな」
「よかったぁ....実は、こいつら酔いつぶれちゃって....」
と、自分達が飲んでいた部屋の扉を開けて中を覗かせる。
そこには笹倉と専務の秘書がテーブルに突っ伏していた。
「部長にお願いするのもあれですけど....自分、すみれを送っていくので........笹倉をお願いしても良いですか?」

