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傍にいてもいいの?
第5章 惹かれていく心........

自分のことなのに部長に仕切ってもらい、新しいあたしの住まいは........そうです。酔っぱらってお邪魔した部長の部屋。


一人暮らしなのに3LDKのマンションに住んでる部長。
流石、高給取りですね。


あたしには、物置として使われていた7畳の洋間を用意してくれた。
10畳の洋間は部長の寝室で、3畳ほどのスペースは書斎として使ってるみたい。




あの日........夜中なのにも関わらず、部長の手配の迅速さには脱帽。


必要なものは部長の部屋に運び、捨てられないけれど今は無くても良いものは実家に送り........
ベッドやタンスは粗大ごみとして出すから業者に電話。


彼との思い出の品はひとつ残らずごみ袋に吸い込まれていった。
服も靴もペアのマグカップもお箸も........
ケースにしまった指輪はそのケースごと。



朝イチで来てくれた宅配業者に段ボールに詰めた荷物を預けてから実家に電話。
驚かれたけれど、あたしが無事だと言うことで安心してくれた。


電話を切る前、部長があたしの両親と話がしたいと言うからスマホを渡す。
そして、暫しの待ち時間。


「――――――――――はい、ありがとうございます。また改めてご挨拶に伺います。はい、失礼します」



『部長........あたしの親となにを話したのですか?』

そう聞いても『早く残りの仕分けをしろよ!』って怒られるし........。


でも、部長の耳が少し赤かったのは....なんで?


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