この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
傍にいてもいいの?
第5章 惹かれていく心........

「もう少し待とうと思ったけれど........本音を言うと、もう6年待ってるんだよ?
ひとみが色んな事と別れを経験した今こそ、俺のチャンスだと思うんだ。その傷付いた心ごと俺のところにおいで?包み込んで、温めてあげるよ」
涙が溢れた。止めどなく次から次へと。
部長はそこまであたしのこと見ててくれたんだ........。
「笹倉ひとみさん........俺は....内藤佑典は貴女のことを愛しています。こんな場所でムードもなにもないけれど、この気持ちに嘘偽りは何一つないよ。
俺を信じて、飛び込んでおいで」
あたしの涙はさらに溢れて止まらない。
「ぶ....部長。あ、あたし....なにも、持ってないよ?きっと、あたしじゃ....釣り合わないよ?」
「俺が欲しいのは笹倉ひとみだけ。他の女は要らない。もしかして、こんな俺はイヤかい?」
あたしは首を横に振って答える。
部長がイヤだなんて........そんなこと思うはずないよ。
「それじゃあ、俺たちは今から恋人同士だね?」
あたしは首を縦に振る。
涙はまだ止まらないし、上手く話せないし........。
「ひとみ?俺はひとみの声で返事がほしいな~」
既に名前呼びの部長。
ニコリと笑っているのに少し何かしらの含みがあるのは........何故?
「ひとみ?返事は?......あ、俺のことは佑典って呼んでよ?ここ、会社じゃないんだしね」
ひぇぇ~~~!!
ハードル上げないでくださいよぅ........。

