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傍にいてもいいの?
第7章 攻撃開始
「ヤンチャなお嬢様だって........どんな風な?夜中にふらふら歩き回って喧嘩してるとか....そんな感じ?」
顎にてを当てて考える、ふり。
それに呆れる我が同期。
「ひとみさぁ........お前も大概何も知らない、ある意味お嬢さんだよな」
「ひっどぉ~~い!」
「あながち嘘じゃない。それと、多分だけどな........」
「うん?」
そんな前置きは、嫌な内容の話でしょ?
聞かないって言っても無駄なのはわかってます。
「専務の姪は、お前のコト掴んでる。見合いまでの2週間、攻撃されるかもしれないから十分に....イヤ、十二分に気を付けろよ。」
ほら、やっぱり........。
「ヤンチャなお嬢様だって言っただろ?どこと繋がってるなんて考えたくもないけれど、強引にお見合いブチ込んでくるんだ。お前のコトがバレたとしか考えられない。それと、お前に何もしないなんて保証はできない。」
もうさ........みんなドラマとかの観すぎ。
早々そんな簡単にお見合い相手の彼女にあからさまな攻撃しないでしょ?
「そうだな........会社では、俺も部長も同じ部署なのが助かってるけれど、気を抜かない方がいいし。危険ポイントは帰宅時かな~」
「それなら朝もだろう?」
「イヤ、朝は大丈夫。ひとみは部長と一緒に30分早く通勤してるし........たまに車で、な?」
おーい!お二人さん!
あたし抜きで話を進めないでください。
それに、佑典さんと一緒に通勤してるの何故バレたの?
社員専用の、しかも部長職以上の専用駐車場を利用していたのに。
........恐るべし、健一ネットワーク!
結局、1時間近く会議室で過ごした。というか、対策を練った。
途中、佑典さんから席にいないことについての心配するメールが届いたけど........。
大輔の案で他の部署の手伝いをしていたことにして返信。
佑典さんに嘘を言うことになったのが申し訳ないけれど........。
心配してくれる同期の言葉を半分くらいしか信じていなかったあたし。
実は、この日からじわりじわりと攻撃されて、思い知ることになったのは........言うまでもないですよね。