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傍にいてもいいの?
第7章 攻撃開始

月曜日に脅されて、ソレなりに気を付けて過ごしておりましたが........
特になにも起こらないまま迎えた水曜日。


心配し過ぎだよ~なんてエリやすみれに返信していたお昼過ぎ。
会議に出ていた部長と健一が慌てて戻ってきた。


『バタン!!』

大きな音がしたからパソコンに向かっていたあたしもドアの方へ顔を上げた。
あたしのコトを見つけた部長は健一に何か耳打ちしてる。


部長は自分の席へ向かい課長を呼びつけてる。
健一は、あたしに駆け寄ってきた。


「健一、お疲れさま。打ち合わせ、まだ終わってないよね?どうしたの、慌てて........」


「ひとみ....遂にヤられた。この書類、お前のだろ?」


差し出された書類の束を受けとる。
あ....これは、この前通ったあたしのだ。追加項目が出たから作り直したんだよね~
パラパラとめくって健一に答える。


「うん、そうだよ。あたしのだね~」


その答えを聞いた健一は、手で目元を覆って大きな溜め息をついた。


「ひとみ、ここ見てみろ」


健一が捲ったのは付箋が貼られたとある1枚。


「ここの数字、よく見てみろ........数字の『0(ゼロ)』じゃなくてアルファベットの『O(オー)』だ。しかも、桁が違う」


え?なに言ってるの?
あたしは近づけてもう一度しっかりその部分を見る。


「やだ......ほんとだ........」


健一が言う通り、確かにアルファベットの『O』になってる........。
なんで?信じられない........


「この書類な、今朝プリントアウトしたんだよ。
で、とうに確認済みだったんだが再度確認するためにどの書類も目を通していたら........お前の書類のここに誤字を見つけた。それも、ひとつじゃない。........部長が見つけたんだ、感謝しろよ?」


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