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傍にいてもいいの?
第9章 守りたいものがある........
それからの一週間は特に何事も起こらず過ぎていった。
ひとみもいつものように笑顔で新藤と仕事してるところは見たくなかったが........。
週末も休みがとれて.......ひとみと初めて繋がる事ができた。
フリルのエプロンをつけてあちこち動き回るひとみが可愛くてつい........。
外食でもしようと考えていたが、あまりにもひとみが可愛くて........無理させてしまい、お詫びに俺が簡単な食事を作った。
その夜、初めて一緒のベッドで眠ったのだが........
夜中にふと気がつくと、俺に背中合わせに寄り添ったひとみが泣いているようにも感じた。しばらく様子を伺っていると小さく丸まりながら寝息をたてだした。
もしかして....と、不安がよぎる。
ひとみには俺の知らない間に何かされているのだろうか?
振り向いてひとみを抱き締めれば、俺の手にひとみの手が重なりキュッと掴んできた。
「やっと捕まえたんだ........絶対に手放すものか」
ひとみの身体に俺の印を沢山つけながら、心に誓った夜だった。
―――――――――――――――――――――
ひとみを抱いた数日後。
予定されていた浅川社長との契約日。
松下の言う通り、事が起こった。
ひとみが作成した書類を確認していると誤字が見つかる。
予定通りに松下に協力してもらい手直しし、無事契約を終える事ができた。
浅川社長も
『対応が早かったねぇ....今回はコレですんだけど、今後はどうなるか楽しみだなぁ~』
嫌味を含んだ高笑いで部屋を出ていかれた。
それを皮切りに、ひとみへの攻撃だろうと思われるトラブルがたて続いたのだった。