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心も抱きしめて
第6章 め
解放された手でギュッと石島さんを抱きしめて
私からキスをすると
一瞬動きが止まった石島さんが私から身体を離した。
「手荒くしてごめん」
そう言うと、大きくため息をついて起きあがると
コートとスーツの上着を脱ぐ。
ネクタイを緩め、Yシャツの袖をまくるしぐさに
少し前の乱暴な姿なんか想像もできなくて
色気すら感じた。
「毎日毎日ずっと忙しくて。電話も出来なかった。
ほっといてごめん。今日こそは定時であがろうとして。
きっと残業だろう由香里の仕事が終わるまで
2~3時間寝ようと帰ってきたんだ」
「・・・・」
「本当に久しぶりにポストを見て
手紙とチョコが入っていたから。ああ、バレンタインが過ぎたのか。と
会う約束も出来なかったからポストに入れてくれたんだと
嬉しくなって手紙を見たら
思った事と真逆の事が書いてあった」
「あの・・・ごめんなさっ」
「俺らしくもなくカッとして、由香里の会社の最寄り駅で待ち伏せした」
「はい」
「ごめん。こんな手紙1枚で由香里を手放せないと思った」
ベッドに横たわったままの私のほほをゆっくりと撫でた。
「こっちは何も分からない状況でいきなりフられて混乱してるのに
由香里はなんだか嬉しそうに改札に近づいてきて」
あ。新しい化粧品。
「ごめん。手荒だった。
コーヒーを淹れるよ。それすら嫌だったら帰ってくれて構わないよ」
「いただきます」
私からキスをすると
一瞬動きが止まった石島さんが私から身体を離した。
「手荒くしてごめん」
そう言うと、大きくため息をついて起きあがると
コートとスーツの上着を脱ぐ。
ネクタイを緩め、Yシャツの袖をまくるしぐさに
少し前の乱暴な姿なんか想像もできなくて
色気すら感じた。
「毎日毎日ずっと忙しくて。電話も出来なかった。
ほっといてごめん。今日こそは定時であがろうとして。
きっと残業だろう由香里の仕事が終わるまで
2~3時間寝ようと帰ってきたんだ」
「・・・・」
「本当に久しぶりにポストを見て
手紙とチョコが入っていたから。ああ、バレンタインが過ぎたのか。と
会う約束も出来なかったからポストに入れてくれたんだと
嬉しくなって手紙を見たら
思った事と真逆の事が書いてあった」
「あの・・・ごめんなさっ」
「俺らしくもなくカッとして、由香里の会社の最寄り駅で待ち伏せした」
「はい」
「ごめん。こんな手紙1枚で由香里を手放せないと思った」
ベッドに横たわったままの私のほほをゆっくりと撫でた。
「こっちは何も分からない状況でいきなりフられて混乱してるのに
由香里はなんだか嬉しそうに改札に近づいてきて」
あ。新しい化粧品。
「ごめん。手荒だった。
コーヒーを淹れるよ。それすら嫌だったら帰ってくれて構わないよ」
「いただきます」