この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
藍城家の日常
第6章 我妻のこと


……急に、何だ?
夜光はじんじんとした鈍い痛みに耐えながら、誉に深呼吸をさせ背中をさする。

誉の中は多少力が抜けたものの、きゅ、きゅっと引きつっているような動きを続けた。


「……誉?」


顎を掴んで彼女の顔を覗く。
そうして見た、誉のそれは

林檎みたいな真っ赤な顔に、
瞳に涙をうっすら溜めて泣きそうな、
口元が緩んで嬉しそうな、

そんな複雑な表情……


『も……もう一度』

「……あ?」

『もう一度、言ってくださいっ!』


そう、切なげな声で愛の言葉を乞う。


「…………愛してる」


誉の中はまたぎゅうっと締まる。俺が、押し戻されてしまうかと思うほど。
夜光は微かに震えている誉の体を腕の中にかき集めて、彼女が潰れてしまわない程度の力で閉じ込めた。


『……もう一度、もっと……言って……』

「……あんまり言うと、当たり前に感じるだろうが……」


“もったいないから言わないのだ”、そう言ったのはどこのどいつだ。
俺は彼女の主張をそっくりそのまま返して、それ以上は口にしないことにする。

それに、もともと言葉にするのは俺の性には合わない。


「言葉なんて嘘臭ぇ……だから俺は態度で示す。せいせいするまでお前を愛してやる。それで……いいだろ」

『あっ!んぁあ……っ』


夜光の手が乳房を捕らえると、誉の体はまたびくりと震える。
今夜もたっぷりと、その愛しい体中に激しい愛撫を。


『……んっ』


……口付けを。
誉の頭を片手で押さえながら、塞いだ唇の中で熱い舌を絡め、そのまま体制を崩すと夜光は深い律動を打つ。


『あぁっ……あ、あっやこうさま、やこうさまっ……!』


締まる中をこじ開けるように、掻き回して、誉の顔が恍惚や涙や熱でぐしゃぐしゃになるまでーー彼女はあまりにも気持ちが良いと涙を流すーー快感を与える。

……愛の証を。
そのうねる白い背中に、赤い花を咲かせていく。



/156ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ