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藍城家の日常
第1章 私の旦那様
『んぐ……っ、んぅ、ふぅううううっ!!』


誉(ほまれ)は一糸纏わぬ白い体をのけ反らせた。
やや小ぶりの乳房の中央にある蕾は、ぷっくりと膨らんでいて、まるで誰かが触れてくれるのを待っているかのようだ。

体はガクガクと揺れ、やがて力が抜けたようにだらりとした。


『ふっ、ふっ、んん……』


口には布を猿轡がわりにはめられているので、まともに喋れないし、呼吸もしづらい。

誉は取り敢えず酸素を貪って、溜め息のような息を吐いた。


(あぁ……)


何度達したのだろう。
いつまでこの繰り返しが続くのだろう。

ぼんやりとした意識で考える。
頬の泣き跡をまた涙が伝って、水の粒が畳に落ちた。


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