この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
藍城家の日常
第4章 手取り足取り腰取り
誉が左側の胸に手を伸ばそうとした瞬間ーーー
トっ、トっ、トっ
『!!』
誰か来る。
誉はバッと着物の中から手を引き抜いて、咄嗟に布団を被った。
軽快な足取りで近づいてくる。
この足音は架音だ、この屋敷に居るの者は誉のほかに彼女しかいないから当然だがーーー
突然聞こえてきたその音に、さっきのこともあって、誉の心臓はバクバクと暴れていた。
「誉ー?まだ寝てんの?」
障子を挟んだ彼女の声を聞いて、誉は狸寝入りをすることにした。
今、誰かに合わす顔が無いのだ。
布団に頭を埋めたまま、返事をしないでいると、やがてまた向こうから声がかかる。
「……まあいいや。寝てるなら寝かしておくか。ちょっと出かけてくるから……って言っても聞こえてないか。留守番頼むよー?」
独り言を呟く架音の足音が遠くなっていくのに、誉はじっと耳をすます。
そうして、聞こえなくなった頃にもそりと体を起こした。
着物を手で押さえながら、障子を僅かに開けて左右をきょろきょろと見回す。
誰もいなくなったことを確認して、誉はホッと胸を撫で下ろした。
『はぁっ』
いったい自分は何をやっているんだろうと、誉は自分が何だか惨めになってくる。
はしたない、情けない、惨め。
そう思うけど、やっぱり体は疼いている。
自分の体はいったいどうなってしまったんだろう……
どうしても続きが、したい……
誉は布団の上に寝転んで、一気に汗をかいて火照った肌を、冷ますように胸元を空気に晒した。
もう一度、手で乳房を包む。
自分で触るのと、彼が触れるのとは全く異なるけど……
『ふ、ん……』
これはこれで、気持ちいい……
ぷくっと起き始めた蕾を指で挟んで、押しつぶしたり、擦ったりを繰り返すと、確実に、あの“イく”感覚に近づいているのを感じた。
これを続ければ自分でも、体を鎮めることができる。
早く、楽になりたい……
片方の乳房を慰めながら、誉はもう片方の手を閉じられた太ももの間に潜らせる。
と……
『えっ?』
誉は思わず目を丸くして、小さく声をあげた。
ぴちゃ……っ
信じられない。
たった胸を触っただけなのに、秘部はこんなにも濡れているなんて!
自分の指は、にゅるにゅると閉じられて湿った肉の間を、確かめるように控えめにさまよう。
トっ、トっ、トっ
『!!』
誰か来る。
誉はバッと着物の中から手を引き抜いて、咄嗟に布団を被った。
軽快な足取りで近づいてくる。
この足音は架音だ、この屋敷に居るの者は誉のほかに彼女しかいないから当然だがーーー
突然聞こえてきたその音に、さっきのこともあって、誉の心臓はバクバクと暴れていた。
「誉ー?まだ寝てんの?」
障子を挟んだ彼女の声を聞いて、誉は狸寝入りをすることにした。
今、誰かに合わす顔が無いのだ。
布団に頭を埋めたまま、返事をしないでいると、やがてまた向こうから声がかかる。
「……まあいいや。寝てるなら寝かしておくか。ちょっと出かけてくるから……って言っても聞こえてないか。留守番頼むよー?」
独り言を呟く架音の足音が遠くなっていくのに、誉はじっと耳をすます。
そうして、聞こえなくなった頃にもそりと体を起こした。
着物を手で押さえながら、障子を僅かに開けて左右をきょろきょろと見回す。
誰もいなくなったことを確認して、誉はホッと胸を撫で下ろした。
『はぁっ』
いったい自分は何をやっているんだろうと、誉は自分が何だか惨めになってくる。
はしたない、情けない、惨め。
そう思うけど、やっぱり体は疼いている。
自分の体はいったいどうなってしまったんだろう……
どうしても続きが、したい……
誉は布団の上に寝転んで、一気に汗をかいて火照った肌を、冷ますように胸元を空気に晒した。
もう一度、手で乳房を包む。
自分で触るのと、彼が触れるのとは全く異なるけど……
『ふ、ん……』
これはこれで、気持ちいい……
ぷくっと起き始めた蕾を指で挟んで、押しつぶしたり、擦ったりを繰り返すと、確実に、あの“イく”感覚に近づいているのを感じた。
これを続ければ自分でも、体を鎮めることができる。
早く、楽になりたい……
片方の乳房を慰めながら、誉はもう片方の手を閉じられた太ももの間に潜らせる。
と……
『えっ?』
誉は思わず目を丸くして、小さく声をあげた。
ぴちゃ……っ
信じられない。
たった胸を触っただけなのに、秘部はこんなにも濡れているなんて!
自分の指は、にゅるにゅると閉じられて湿った肉の間を、確かめるように控えめにさまよう。