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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第32章 帰還
 「肉フックのほうはまだちゃんと機能するのかしら?」
 
 周囲は既に沈黙を破っていたが、清隆はまだ声を出さずに、ウンウン、とうなずいた。
 柚子を支えるペニスが清隆のものであることは絶対にわからないようにしなさい、というのが千鶴の命令だったからだ。
 
 ぐったりとした柚子の体重をペニスの根元で支えながら、清隆のペニスは柚子の中で未だ硬く屹立していた。

 タカの面をした老人は柚子の目の前に回り込み、顎に手を添えてクイとうつむいた顔を上げさせた。
 そして一旦アイマスクをずらし、半開きの瞼の向こうで瞳がまだ光を保っていることを確認する。

 「この先は伝統的な、いわゆるSMということになるが、大丈夫かな?」

 この先がSMって、じゃあ今までのはなんだったの!?
 
 柚子の中でそんな疑問が頭をよぎるが、まだ膣をえぐられる快楽を得てなかったし、その先、というものにも興味があった。
 もとより、正常な判断力があるわけでもなかった柚子は、朦朧とした意識の中で、コクリと一回、小さくうなずいた。
 
 「では。」

 タカの老人がパンパンと手を叩くと、また仲居風の女性が膳をもって現れ、それを彼らの足元に置いた。
 柚子の左右に立った赤い彗星とウルトラマンがそれぞれに膳から拾い上げて手にしたのは、いわゆるダブルクリップと呼ばれる文房具である。しかしそれはただのクリップではなく、カゴ釣りで使う撒き餌用の小さなカゴがぶら下がっている。
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