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抱き締めて、抱き締められて
第6章 ヤキモチ、妬かせちゃいました........
マンションに到着して、自分の部屋に荷物を置く。
登志彦さんのキャラクターグッズを大事にしまって、雑誌の付録を取り出してポースターを広げてニマニマ。
『登志彦さん、かっこいいわぁ....』
なんて心で呟く。
コータの声、似てるんだよね~登志彦さんに。
あの低い渋い声....コータが年を重ねるとあんな声になるのかな~なんて、密かな楽しみだったり。
一通り、登志彦さんワールドを堪能して、部屋着に着替えるコータをドアの隙間から覗くと........
「あれ?コータ、いないの?」
コータの書斎を覗くともぬけの殻。
あれ?リビングなのかな。
ドアを閉めて寝室の前を通り抜けてリビングへ向かうとき........不意に開いたドアから手が伸びて、その部屋に引き込まれた。
すぐいつもの温もりと香りに包まれてコータだって分かるんだけど........今日のコータはさっきの帰り道から無口だね?
「コータ?晩御飯どうする?食べに行くなら藤城さんに連絡しないと........」
コータは返事もせず、あたしの首筋に顔を埋めて、唇で軽く肌を挟んだり噛んだりしてるし........。
「コータ?藤城さんのとこ?それとも外に食べに行くの?」