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甘い蜜
第1章 ひとひら






「______であるからしてー、このカサルディア王国は.....」




ああ眠い

とてつもなく眠い



「_____.....様」







きっと昨日、イザルが手加減してくれなかったせいね


もうちょーっと手加減してくれればいいのに
勝負事に手加減はいけませんってほんんんんとーに可愛くない!!


そもそもチェスなんて私には無理なのよ
お父様もイザルに勝てるまで"式"は行わないなんて本当に酷なことを......。





「_____..姫様...!」







わたしだって早く魔法の力が欲しいのに______......




「エルリッゾ姫!!!!!!!」


「ひゃい!?」





ハッ


うそうそうそうそうそおおおおおお

わたしいつの間にか寝......!?





「ノートに書き込みもせず涎を垂らすほど私の講義は退屈でしたか?」


「いいいいいいいえとんでもありません
フェミアン先生!
これは、えっと、あの、あの、ね?」





思わず愛想笑いを浮かべるけれど
先生たちの中でもとくーに!厳しいフェミアン先生の冷たい視線は鋭くて......

いやもうなんか言い訳しようとするほど視線が痛い.....!!






「も、申し訳....ありませんでした....」




「はぁぁぁぁぁぁ......
姫様は朝からうたた寝をしてしまうほど
夜の方が集中してお勉強が出来るようですので、
問題集の150ページまで.....そう薬草の採取、栽培の章までを解いて明日提出してください」


「えええええええええええええ!?」




嘘でしょ!?

膨大な量もありえないけど
薬草は本当に苦手なのに!!!!





「何か文句でも?」




「い、いえ......
なんでもありません」






ぜっっっっったいいいいわざとわたしの嫌いなところをだしたなぁあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!







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