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§ 龍王の巫女姫 §
第7章 蕩ける果実


「やりすぎたか…」

意識を手放した彼女の身体を支えながら炎嗣はゆっくりと自身を引き抜いた。


水鈴と同じように媚薬を飲んだ彼には、到底おさまりきらない情欲が残っている。

しかし意識のない女を使ってどうこうするのは彼の趣味ではなかった。



灯りに浮かぶ彼女の寝顔を静かな目で見つめ、目尻から伸びた涙の筋が跡にならぬように指で拭った。



《 殺してやります…っ 》


そんな言葉が発せられたとは思えないような彼女の可憐な唇に軽く触れる。

ふんわりとしたそれは、自分が強く貪ったことで濃い牡丹色に変色していた。


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