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§ 龍王の巫女姫 §
第7章 蕩ける果実
炎嗣が肩膝を寝台にのせる。
水鈴は唇をきっと一文字に引き結び、食べる意思がないことを彼に伝えた。
…しかし次に彼がとった行動は目を見張るものだった。
「…あッ」
顔に寄せられた石榴の実は、彼の大きな手のなかでぐちゃりと音をたてて潰されてしまったのだ。
指の隙間から飛び散った果汁が頬にかかる。
声を呑んだ水鈴の胸に瑞々しい果肉が落ちる。
炎嗣がそのまま手を開くと、解放された赤い小粒が大量の果汁とともに彼女の身体を濡らした。
唖然とする水鈴。
果汁は彼女の太股までつたい零れて、真っ白な敷布まで汚してしまった。