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§ 龍王の巫女姫 §
第9章 龍は孤独を歩む
「よくぞ言った……」
声の主は、部屋の戸を開けて立っていた。
その姿を確認した臣下の男が、顔を一気に青ざめて転げ落ちるように寝台から降り立つ。
「…え、炎嗣様…!!!」
いる筈のない男が、そこにいたのだ。
「何故…ッ このような所におられるのですかな?陛下…!!」
「陛下?青二才の間違いだろう」
「そのような畏れ多い…っ」
冷や汗と愛想笑い
慌てふためくその男を、炎嗣は冷たく突き放した。
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